外科的挺出2
投稿日:2017年9月29日
カテゴリ:治療
今日、前歯の抜歯を予定していた処置がありました。
抜歯の理由は、土台から外れてしまった被せ物が、しっかりと残存歯質を抱え込むフェルールを確保できない状態だったから。
しかもレントゲン上では虫歯も深く、いわゆる残根状態であり根の形態を保存したままの抜歯が困難と予測されたからです。
しかし実際に抜歯してみると根の形態を保存することが出来ました。
当初は抜歯し、仮の歯を両隣の歯に接着する予定でしたが、急遽、外科的挺出に切り替えることに!
抜歯した歯を観察すると、唇側(外側)の残存歯質が口蓋側(内側)より多く残っていました。
一般的に予後のよい被せ物をするには口蓋側の残存歯質が多く残っている方が有利であるので、180°回転して固定しました。
あとはしっかりと歯根膜が頑張ってくれれば歯を保存することが出来そうです(^^)
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