根を残す為に

投稿日:2017年1月17日

カテゴリ:治療

長期間放置した大きな虫歯ができてしまった場合は普通の治療では救えないケースが珍しくありません。

何回もこのブログで書いていますが、一つの大きなラインとして歯肉より上に健全な歯質が残っているかどうかがあります。

健全な歯質が歯肉より下になってしまっている場合はまずしっかりとした根管治療が出来ないこともありますが、それが可能だったとしても最終的な補綴物(この場合は被せ物になりますが)と残存歯質の境界が常に浸出液などの感染源にさらされることになることにより十分な予後を期待することができません。

これらの場合は残存歯質を歯肉の上にもってくる手段として、歯を引き上げる(エクストルージョン)か、歯肉(と骨)を下げる(クラウンレングスニング)ことが必要になってきます。

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