親知らずの移植 松戸 歯医者
投稿日:2016年5月10日
カテゴリ:治療
昨日、親知らずを抜歯が必要だと判断した奥歯の部位に移植しました。
今日、経過観察に来て頂いて診させてもらった限りでは順調な経過で安心しました。
移植を成功させる最大のポイントは歯根膜をいかに丁寧に扱うか、これに限ります。
まずは移植先の抜歯が必要な歯を抜歯、抜歯した穴が移植元の歯より小さい場合はこれを拡大、移植元の歯が入るまで拡大•形成します。
このとき、移植元の歯を抜歯した後に生理食塩水に浸しておき、移植先に入るかどうか何回も出し入れしているとせっかくの歯根膜が傷ついてしまうリスクが高くなります。
リスクを極力回避する方法として事前のCT写真での精査がありますが、これだけでは完璧な方法ではありません。
では、ベストな方法とは何があるでしょう。
実はCT写真を元にして3Dプリンターで移植元の歯をそのまま再現しておく方法があります。
これを作製しておくと、作製したモデルの歯で移植先に入るかどうかの確認ができるので、移植元の歯をギリギリまで抜歯せずに済むし、歯根膜の保存が期待できます。
まだまだ設備投資の問題で当クリニックでは実現できていませんが、近い将来、導入したいと思っています。
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