確定診断を下すまで

投稿日:2015年11月25日

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今日、サードオピニオンの患者さんがいらっしゃいましたが、歯茎に腫れ(プクッと腫れていて膿が出ていた)があり、ファーストドクターは歯周病からだろうという判断をしたらしく、半年間にわたって歯周病治療をしていたということでした。

その間に3回も腫れを繰り返し、外科的な歯周治療が必要だと言われたとのことで不安になりセカンドドクターの話を聞いたところ、根の割れなどが疑われるので専門的なところで診てもらってくださいということで当院に来院されました。

私が話を聞いたところ、今までレントゲン写真と歯周ポケット診査で診断を受けていたとのことでした。

マイクロスコープでその歯を慎重に観察したところ、被せ物の際に器具が深く入る箇所があるのが確認できました。

私は、視認できた部位とレントゲン写真を総合的に考慮して、被せ物の際からの感染によるものだと診断しました。

当然、被せ物を外して中を直接見てみないと確定はしませんが、被せ物を外さなくても目で確認できる位置に大きな穴(確かに歯茎に隠れるような位置で見えにくいところでしたが)があるのにレントゲン写真と歯周ポケット診査だけで判断するのはどうなのかなと思ったりします。