補綴物セット時の防湿

投稿日:2023年7月21日

カテゴリ:治療

補綴物とは型取りをして歯科技工士さんに作製してもらった被せ物などのことです。

根管治療や自由診療のコンポジットレジンの際に使うラバーダムですが、補綴物をセットする際にもドライな環境をキープするのに有効な手段です。
ただ、補綴物をセットする際の状況には様々なバリエーション(というよりも全く同じ状況は厳密に言えばない)があり、物理的に不可能な場合もあるので全てのケースでラバーダムを使用できるわけではありません。
また、保険診療ではコストや時間の問題があり申し訳ないですが使えません。

実際にどのように使うかを見てもらいます。

このように、基本的にはラバーダムで唾液や滲出液から接着面をドライにキープします。
水色のテープ状のものですが、これは両隣の歯に不要な薬剤などがつかないようにする為のものです。

これらを使いこなせると、補綴物を本来の強さでセットすることが出来るので、予後の良さに繋がります。
テクニックセンシティブで全てのケースで使えるものではない、と書きましたが、研鑽を積むことでこのような状況でセット出来る割合を増やしていきたいと思います。

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