噛み合わせの調整に影響を及ぼす因子

投稿日:2015年5月29日

カテゴリ:治療

被せ物や詰め物の調整のときに「カチカチ噛んで、ギリギリして」って言われて調整したことはほとんどの方が体験したことがあると思います。

この調整、使う器具や、調整を行う姿勢によって微妙にズレることをご存知でしょうか?

歯医者の治療はほとんどが水平に寝た状態で行うと思います。実はこの水平位では、下の顎が微妙に後退してしまうのです。その原因は、重力や筋肉の緊張にあります。

また、噛み合わせを検査するときに使う紙を噛んでもらうときの顔の筋肉の緊張からもズレが生じます。

このズレ、患者さん自身がわかるものであれば、起こした状態で気づくのですが、やっかいなのが、患者さん自身も自覚できないくらいのズレが生じている場合。

このときには、無意識でその噛み合わせを避けるように噛む癖がついてしまうので、顎の関節や様々な筋肉にまでズレが生じてしまうのです。

噛み合わせ調整一つとっても奥が深いものです。