歯根破折をそのままにしておくとどのようなことが起こるか
投稿日:2015年5月11日
カテゴリ:治療
こんにちは、歯科医師の加藤陽一郎です。
意外に見ることが多い歯根破折。。
そのままにしておくと、どのような弊害があるかご存知ですか?
そもそも歯根破折といっても様々で、割れている方向、程度などで処置内容も変わってきます。一般的な歯根破折でイメージしやすいのは、金属のコア(土台)が入っていて、縦に大きく割れてしまう場合ではないでしょうか。
以前にも書きましたが、柔らかいものの上に硬いクサビを打って、大きな力を加えると割けてしまうのと同じで、歯根も大きく割れてしまいます。
この場合、割れる大きさにもよりますが、抜歯適用になる場合がほとんどかと思います。
しかし、これを放置しておくと、割れたところから炎症が広がって腫れや痛みの原因になります。
また、腫れ痛みが出てからいざ抜こうとなったときには根自体がもろくなっていて、器具をかけるところが少なくなることで、抜歯自体が大変になるケースもあります。
全てが全て抜歯になるわけではないので、早めの処置をしたほうが、結果的には軽い処置で済むことになると思います。
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