ダイアグノデントペン
投稿日:2020年9月27日
カテゴリ:院内設備、器具
新しくダイアグノデントペンという器具を導入しました。
虫歯になった歯に対してどのタイミングで治療介入するのかはとても難しい判断になります。
表面のエナメル質に限局している初期虫歯に対しては基本的には経過観察を行いますが、中の象牙質まで深く広がった虫歯に対しては介入することを検討しなければいけません。
ただ、中の象牙質での虫歯の広がり方を外から診ることは意外に簡単ではありません。
上のイラストで、水色の部分がエナメル質、黄土色の部分が象牙質です。
見て頂くと、虫歯の広がり方はエナメル質のそれより象牙質の方が大きいことがわかるかと思います。
このことにより入り口は小さくても、内部で洞窟のように広がっているということも少なくありません。
これは虫歯に対しての抵抗性の違いによります。
つまり、エナメル質の方が虫歯に対して抵抗力があるということです。
抵抗力を例えるなら卵の殻(エナメル質)と白身(象牙質)のようなもの。
それ故、天然のバリアーであるエナメル質を削ることは特に初期虫歯においては慎重に判断するべきかと思います。
そこで有効になってくるのが「ダイアグノデントペン」
エナメル質に小さな虫歯の入り口があった場合、その部分にペン先をあてることで象牙質での虫歯の深さを数値で表してくれます。
MI(Minimal Intervention)が主流の現在、色々な器材を使ってより正確な判断が求められると思います。
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