MB2-2
投稿日:2018年6月11日
カテゴリ:治療
最近、遊んでいるブログばかりだと気づき(遅い…w)、今日は真面目な内容でいきたいと思います(笑)
三週間ほど前に初診でいらっしゃった患者さんです。
左上の奥歯の治療途中(まだ根管の中はほとんど手をつけていない状態でした)ということでご来院されました。
仮蓋を取り、虫歯が残っていたので除去したところ。
中も少し綺麗にしました。
ただ、このままではラバーダムがつかないので…。
こんな感じで隔壁という、補強の壁のようなものを作ったところ。
これでやっとラバーダムをつけて安心して根管治療ができます(^^)
隔壁を作ってから二回目の根管治療を行ったところです。
だいぶ綺麗になりました。
で、今回注目して欲しいのが、根管の数。
上の写真を見ると、根管の入り口が4つあるのがなんとなくわかるかと思います。
少し右に振った写真。
これだと3つが確認できますね。
少し左に振った写真。
左上のもう1つが確認できます。
つまり、この歯は根管の数が4つなんです。
学術的には”MB2”と言われる根管があり、この根管を見落とすことがけっこう多いんです。
この根管を見落として、未処置根管の状態になってしまうと、根の処置後でも”しみる”や”違和感”という症状が残ることがあります。
MB2の出現率はこの位置の歯では60%もしくはそれ以上と言われています。
ただ、入り口が他の根管に比べてとても細いことが多いので、発見がなかなか困難なことが多々あります。
そんなこんなで、今日は真面目な話でした(^^)
写真の掲載については患者さんの了承を得ています。
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