根管への追従

投稿日:2017年5月11日

カテゴリ:治療

再根管治療が難しい理由の一つが、オリジナルの根管の形態から逸脱してしまっていることがほとんどだからです。

根管というのは鉛筆の芯のように、基本的には真ん中を通って根の先に出口があります。

そして、根管治療というのは根管の中を綺麗にしながら、その中を緊密に充填する為にスペースを作っていく作業です。

その作業によって元々の根管より当然太くなっていくものでありますが、やたらに拡大するのではなく、オリジナルの根管と相似形になるのが理想です。

つまり、曲線になっている部分は曲線のまま、という具合です。

しかし、この作業はとても繊細なもので、治療用の器具を力一杯でグリグリしてしまうと容易にオリジナルの形から逸脱してしまいます。

その歯にとって最初の根管治療がとても大事なものになってくる理由がこれにあたります。

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