外科的挺出
投稿日:2017年3月2日
カテゴリ:治療
根管治療を行ってから被せ物までの治療で、その予後を期待できるかどうかの1つの指標は、残存歯質が歯肉の上に全周にわたってあるかどうか…というのは何回かここでもお話ししました。
では、歯肉の上に十分な残存歯質がなければ即抜歯か…と言われればそういうことではありません。
主にはエクストルージョンで対応することになりますが、その他に外科的挺出という方法もあります。
エクストルージョンは部分的な矯正になりますが、外科的挺出は1回抜歯した歯を戻すときに少し浮かせた位置で固定します。
こうすることで十分な残存歯質を確保するのです。
エクストルージョンはテンションの掛け方で骨や歯肉をある程度コントロールすることができますが、外科的挺出は基本的にはそれができません。
また、根の形がシンプルでないと適応外になってしまいます。
状況に合わせて色々な方法を模索しなければいけませんね。
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