外科的挺出という方法

昨日は骨外科処置についてお話しました。

エクストルージョンの適応の歯においては、「外科的挺出」という方法もあります。

外科的挺出とは、矯正によって歯を引き出すのではなく、一回抜歯をしてその歯を戻す位置を浅くすることで昨日もお話した歯肉の上最低1.5mm程の健全歯質を確保するものです。

外科的挺出に比してエクストルージョンは矯正的挺出と呼ばれますが、外科的挺出の方が適応範囲を少し狭くなります。

というのも、外科的挺出では当然ですが歯を綺麗な状態で一回抜歯をしなければなりません。

そしてそれをまた抜歯したあとの穴に戻す必要があります。

その為には根の形態がある程度単純であることが求められます。

この条件を満たしていれば外科的挺出はとてもいい方法だと思います。