1根単位で考えること

投稿日:2016年7月29日

カテゴリ:治療

普通は歯を抜歯しなければいけない状況になったとき、ブリッジ、義歯、インプラントの三つ、それらにプラスαする形で「移植」というものがあるという話は以前にしました。

現在、保険治療で認められているのは親知らずをドナー歯とした移植ですが、歯の移植は親知らずを使ったものだけではありません。

大臼歯と言われる大きな奥歯は元々8本あります。

この大臼歯は根が2本ないし3本あるのが通常です。

その大臼歯が大きな虫歯で頭の部分がなくなっていたとしましょう。

普通に考えれば全部抜歯ということになります。

しかし、虫歯で大きく欠けているのは頭の部分で、根はしっかり残っているとすればその根1本を前歯や小さい奥歯のところに移植できる可能性もあります。

ということは、大臼歯は場合によっては前歯3本分のスペアと考えることもできますね。

必ずしもドナー歯として使えるわけではありませんが、抜歯してどうせ処分するだけの根であれば可能性の一つとして考えてもいいかと思います。

■ 他の記事を読む■