被せ物や詰め物の破折
投稿日:2016年4月27日
カテゴリ:治療
セラミックやハイブリッドセラミックの被せ物や詰め物をセットするときに特に気をつけなければいけないのが噛み合わせの調整です。
というのも、保険診療で使うパラジウムという金属はよっぽどのことがない限り破折したりということはないのですが、セラミックやハイブリッドセラミックは、無理な力がかかると破折してしまうからです。
これだけ聞くとパラジウムの方がよさそうに聞こえますが、単純にそういうわけではありません。
適切な噛み合わせの調整をすることで破折のリスクを十分に抑えることができます。
万が一、将来的に噛み合わせの変化で無理な力がかかったとしても、人工物が壊れてくれた方が、天然歯が壊れるよりいいと思いませんか?
天然歯の再生はできませんが、人工物は作り直せばいいのです。
これもまた勘違いして欲しくないのが、壊れやすいものを入れる、ということではありません。
十分長期的な予後を期待できるものをセットした上で、”万が一のときは”ということですね。
■ 他の記事を読む■