マイクロスコープの見える範囲
投稿日:2016年4月10日
カテゴリ:院内設備、器具
皆さん、マイクロスコープの見える範囲ってどこまでだと思いますか?
根の尖の隅々まで見えると思われている方も少なくないと思います。
確かに、根の形態によっては尖まで確認できます。
”根の形態によって”とはどういうことでしょうか。
大臼歯と言われる大きな奥歯の根管を観察している写真です。
この写真のように、大臼歯では根の尖を確認するのは一般的に難しい状況にあります。
これは、大臼歯の根は先の方で湾曲していることが多いからです。
わかりやすく例えてみましょう。
トンネルがあるとします。入り口から見て、全てのトンネルで出口部分が見えるでしょうか?
そのトンネルがストレートもしくは許容できる範囲のカーブでなければ出口は見えないはずですね。
このように、マイクロスコープは完全に根管の中を把握できるものではありませんが、裸眼に比べればその情報量は桁違いなのは間違いありません。
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