歯根端切除術 歯医者 松戸

投稿日:2015年10月9日

カテゴリ:治療

今日は前歯の典型的な歯根端切除術を行いました。

「典型的な」と書いたのは、レントゲン写真でも大きな嚢胞が見られ、歯茎に膿の出口が作られている、というものだったからです。

さらには、太くて長い土台が入っており、外して根管治療を行うよりも歯根端切除術を行った方が圧倒的にメリットがありました。

上の前歯だったので視野の確保も比較的容易で、マイクロで観察しながら丁寧に嚢胞と原因である根尖部を除去し、逆根充を行って終了しました。

根管治療よりも歯根端切除術を優先的に選択するケースとして、土台を外すと残っている歯に取り返しのつかないダメージを与えてしまうと考えら得る場合や、長いブリッジの支えになっている歯、患者さんが今入っている被せ物を変えたくない場合、などが挙げられます。

当然、全てのケースで適応になることはありませんが、一つの手段としてはとても有効だと思います。